第61回


(第61回)京都・呪術のみやこ ── 道教が生み出した日本文化のかたち

平成24年12月5日(水)18:00~20:55 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
終了しました


JR61_CHIRASHI.gif
チラシ画像をクリックすると
PDFが開き印刷ができます。

魯迅によれば「道教がわかれば中国がわかる」という。道教で思い浮かべるのは、空飛ぶ仙人、不老不死、老子荘子......。タオイズムと言えば西欧人好みの東洋神秘主義が香る。この道教が多数の断片となって日本に入り仏教や神道と混じり合い、いつしか京の歳時記、日本の伝統的な習俗として馴染んでいった。物忌みや方違え、陰陽道に修験道、庚申信仰、お中元、節分の豆まき等々。風水で成り立ち呪術に守られた千年の都には、道教のエッセンスが息づいている。

菊地章太氏には、道教とは何なのか、その成立から日本での変容と定着について、小松和彦氏には、千年の都を守ってきた道教のエッセンスについて、お話しいただきます。

講師

菊地章太(きくち・のりたか 東洋大学教授)
1959年横浜市生まれ。筑波大学美術史卒業、同大学院修士課程修了。フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院でカトリック神学を学ぶ。桜花学園大学助教授を経て現職。博士(文学)(東洋大学)。専門は比較宗教史。さまざまな宗教の根底にある、この世ならぬものへの畏れやあこがれに関心をいだく。120年ぶりに井上円了以来の妖怪学の講義を大学で復活させた。主な著書に、『道教の世界』『儒教・仏教・道教──東アジアの思想空間』(講談社選書メチエ)、『葬儀と日本人──位牌の比較宗教史』(ちくま新書)、『妖怪学講義』(講談社)、『神呪経研究──六朝道教における救済思想の形成』(研文出版)、『悪魔という救い』(朝日新書)、『老子神化──道教の哲学』(春秋社)などがある。

小松和彦(こまつ・かずひこ 国際日本文化研究センター所長)
1947年東京都生まれ。埼玉大学教養学部卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。大阪大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現職。専門は文化人類学、民俗学、口承文芸論。民俗社会における宗教やシャーマニズムを研究し、また怪異や妖怪といったキーワードから日本社会の深層構造を掘り起こす。主な著書に『いざなぎ流の研究』角川学芸出版、『神隠しと日本人』(角川ソフィア文庫)、『神なき時代の民俗学』『日本人の異界観』『妖怪文化研究の最前線 妖怪文化叢書』(せりか書房)、『日本妖怪異聞録』(講談社学術文庫)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社新書ヴィジュアル版)、『福の神と貧乏神』(ちくま文庫)などがある。

開催日時 平成24年12月5日(水)
開場17:00 開演18:00(20:55終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成24年10月31日(水)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号 を明記の上、下記にお申し込みください。 (1枚につき2人までご応募いただけます。 その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884