第81回


(第81回)そして大原へ ── 古典の女たちと仏の声が聞こえるところ

平成30年6月8日(金)18:00~20:45 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
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大原に行けば、この魂は救われるのだろうか──
比叡山北西麓の山里大原は、都から日本海へと抜ける重要な中継点であり、
また多くの天台寺院が営まれ、隠遁者たちの庵も次々と編まれた。
惟喬親王、西行、鴨長明らもここに隠れ棲み、
壇ノ浦から生還した建礼門院や、『源氏物語』の浮舟など、
失意の女人たちもこの地で仏とともに生きた。
天台声明の聖なる調べが響く大原は、都びとの魂を休める場所だったのか。
古典文学や歴史に現れるその点景を通して、人々が大原に求めたものを考える。

小林一彦氏には、古典文学に描かれる特別な場所としての大原について、
朧谷壽氏には、建礼門院を中心にした大原の歴史秘話を、それぞれお話しいただきます。

講師

小林一彦(こばやし・かずひこ 京都産業大学教授)
1960年栃木県生まれ。慶應義塾大学卒業、同大学院文学研究科後期博士課程単位取得。洗足学園魚津短期大学助教授等を経て、現職。京都産業大学・日本文化研究所所長。日本古典文学会賞受賞。専門は和歌文学・中世文学、京都文化学。テレビ・ラジオ・雑誌等で分かりやすく古典の魅力を説く活動にも力を入れている。著書に『和歌文学大系7 続拾遺和歌集』(明治書院)、『鴨長明と寂蓮』(コレクション日本歌人選 笠間書院)、『鴨長明 方丈記』(NHK「100分de名著」ブックス NHK出版)などがある。

朧谷 壽(おぼろや・ひさし 同志社女子大学名誉教授)
1939年新潟県生まれ。同志社大学文学部卒業。平安博物館助教授、同志社女子大学教授等を歴任。専門は政治・文化・都城を中心とする平安時代史。2005年に京都府文化功労賞受賞。主な著書に、『人物叢書 源頼光』『平安貴族と邸第』『源氏物語の風景──王朝時代の都の暮らし』(以上、吉川弘文館)、『藤原氏千年』(講談社現代新書)、『藤原道長 男は妻がらなり』『堀河天皇吟抄 院政期の雅と趣』(以上、ミネルヴァ書房)、『平安王朝の葬送 死・入棺・埋骨』(思文閣出版)などがある。

開催日時 平成30年6月8日(金)
開場17:00 開演18:00(20:45終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成30年4月13日(金)必着
お申込方法 通常はがき(62円)に必要事項(郵便番号・住所・氏名〈フリガナ〉・生年月日・電話番号)を明記の上、下記にお申し込みください。(2人までお申し込みできますが、その場合、必要事項を必ず2人分明記してください)
  〒100-8781 郵便事業株式会社 銀座支店 郵便私書箱663号(D)
         第81回「講座 歴史の歩き方」事務局 Z係
※募集人数を超えた場合は抽選、結果は応募者全員に通知いたします。(5月中旬頃)
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6861- 8255 (平日 午前10時~12時/午後1時~5時半)
講座ホームページ https://www.jrtf.or.jp/history/