第73回


(第73回)太閤の妻―高台院「おね」が見つめた天下人の栄光と落日

平成27年12月11日(金)18:00~20:45 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)

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この目の前の「秀吉」なる男が、いずれ天下人となることを彼女は見通したのだろうか。
親の反対を押し切り、織田信長に仕える一介の足軽と結婚した「おね」は、
東奔西走する夫の留守を守り、多くの養子を育て、家臣や領民への心配りも忘れなかった。
むしろ彼女こそが、秀吉の天下人への道を明るく照らしたのかもしれない。
浅井長政の娘、茶々(淀殿)が正妻として並び立っても、
秀吉の死後はともに豊臣氏の存続に力を尽くした。
それでも、大坂夏の陣で大坂城は燃え落ち、豊臣家は滅びる。
「おね」が見つめた、人生の輝きと影。
一人の女性の生涯が戦国という特殊な時代を浮かび上がらせる。

田端泰子氏には、豊臣秀吉の正妻・高台院おねの生涯と果たした役割についてお話しいただき、
本郷和人氏には、戦国時代を生きた女たちの強さと弱さに迫っていただきます。

講師

田端泰子(たばた・やすこ 京都橘大学名誉教授)
1941年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院博士課程中退。博士(文学)(京都大学)。橘女子大学助教授、教授、校名変更で京都橘大学教授、学長を歴任。専門は日本中世史・女性史。日本中世の社会を女性史の視点で捉え直す。主な著書に、『北政所おね 大坂の事は、ことの葉もなし』『細川ガラシャ 散りぬべき時知りてこそ』(ミネルヴァ書房)、『日本中世の村落・女性・社会』『乳母の力 歴史を支えた女たち』(吉川弘文館)、『山内一豊と千代 戦国武士の家族像』(岩波新書)、『戦国の女たちを歩く』(山と溪谷社)などがある。

本郷和人(ほんごう・かずと 東京大学史料編纂所教授)
1960年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)(東京大学)。東京大学史料編纂所助手、助教授、同大学院情報学環准教授などを経て、現職。専門は中世政治史、古文書学。史料編纂所では「大日本史料」第五編の編纂を担当。中世、近世の歴史を扱ったドラマなどの時代考証にも多く携わる。主な著書に『新・中世王権論 武門の覇者の系譜』(新人物往来社)、『謎とき平清盛』(文春新書)、『天皇はなぜ生き残ったか』『戦国武将の明暗』(新潮新書)、『戦国武将の選択』(産経セレクト)などがある。

開催日時 平成27年12月11日(金)
開場17:00 開演18:00(20:45終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成27年11月9日(月)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号 を明記の上、下記にお申し込みください。 (1枚につき2人までご応募いただけます。 その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884
講座ホームページ https://www.jrtf.or.jp/history/